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本編
もしメイがレンくんや
他の子たちからイジメられたり
していたら、トモミさんたちとの
トラブルを幼稚園に報告しなければ
ならないと思っていたし、
そうなれば、私たち親子はますます
孤立することになりかねない…。
せっかく馴染んだばかりの幼稚園を、
また転園することになるかも…。
とぐるぐる考えていたのだ。
(レンくんがいい子で
本当に良かった…。
それなのにトモミさんは!
どっちが子供か分かりゃしない!)
それ以降トモミさんは、
聞こえよがしに私の悪口を
言うようになり、時には
メイにまでイヤミを言ったりした。
トモミ「メイちゃん、
この前のかけっこ、
レンくんより早かったんだって〜?
いつもお家で走り回って
ばっかりいるのかしら〜。
もしかして、ママとパパは、
お勉強は教えてくれないの〜?
それだと、おバカさんに
なっちゃうわよ〜!かけっこなんて、
将来な〜んの役にも立たないのよ〜。
『お勉強教えてください』って、
ちゃんとママとパパに
言わなきゃダメよ〜!」
などと、歪んだ笑顔で、
余計なことをメイに吹き込むのだ。
トモミ「来週のレンくんの
お誕生日会ねぇ〜、
メイちゃんとメイちゃんママは、
残念ながら来れないんだよ〜!」
メイ「え〜?どうして〜?」
トモミ「だって〜。メイちゃんママ
って、品が無いんだもの〜。それに、
メイちゃんって、お家の中でドタバタ
走り回っちゃうんでしょ〜?
そんなことしたら下の階のご迷惑に
なっちゃうのよ〜!ごめんね〜?」
波風を立てないよう我慢してきた
私だったが、もう我慢出来ず、
ついに怒ってしまった。
アスカ「トモミさん!
いい加減にして下さい!
私に文句があるなら、
私に直接言ってもらえませんか?」