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本編
そして、給料日がやって来ました。
加えてその月は、明細で昇給が
明らかになる、特別な月でも
ありました……
明細を見た私は、ミュージカルの
ように突然歌って踊り出したい
気持ちをグッと抑えました。
プロジェクトの成功や、達成率が
高かったことを評価してもらえた
のか、予想よりも高い昇給に
なっていたのです♪♪♪
でもでも、それを周りに
知られてはトラブルの元です。
私はポーカーフェイスで、
密かに喜びを噛み締めました。
そして退勤後、久しぶりの
良いニュースを、アヤとサキに報告、
3人で祝杯を上げたのでした…
……ところが、その翌日、
とんでもない展開が、
私を待ち受けていたのです……
どういう訳か、私の昇給内容を、
もっとも知られたくないモモコ&
ナツキペアが知っており、課長の所へ
抗議に向かったというのです…
「もうね、すっごい剣幕なの〜!
まる聞こえだよ!モモコもナツキも、
ベースアップ分だけで、
昇給なしだったんだって!
それなのにスカミは昇給してて
おかしい!正当に評価して下さい!
とか言っちゃって!
あんな事件起こしてさぁ、
懲戒処分にまでなってんのに、
昇給する訳ないじゃんねー!
今、まだ絶賛モメてる中!
しばらくかかりそうだよ〜!」
速報を届けてくれた同期の友人は、
オモシロ話を聞かせるように、
楽しそうに私に話してくれたのですが
私は(どうしよう、またモモコに
恨まれてしまう…)と、
気が気ではありませんでした。
どうしよう、どうしよう…と、
モモコが戻って来ることに
怯えていると、何故か、
私とミワ先輩に、課長から
呼び出しがかかりました…