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本編
モヤオ「向こうにはしっかりした
男兄弟も居るので、ご安心頂いて
大丈夫です。」
アスカ「あぁ…。それなら一応、安心
できそうですね…。良かった…。」
私はホッと胸を撫で下ろした。
旦那さんも、大阪のご両親も、
理解のある人で本当に良かった…。
ダイスケ「釈放って…
いつになるのでしょうか?」
モヤオ「今はまだ勾留期間中ですが、
今回は現行犯逮捕で、全く反省もして
いませんので、ほぼ間違いなく
起訴されるだろう、という事でした。
その後は裁判にかけられるのですが、
判決が下されるまで数ヶ月は
かかるらしいです。
初犯なので執行猶予が
つくとは思いますが、少なくとも判決
が出るまでは、ずっと拘置所です。」
ダイスケ「とりあえず数ヶ月は
拘置所で、その後は大阪…
ということですね?」
モヤオ「はい。その通りです。
私はきちんと罰を受けて、
反省してもらいたいと
思っていますので、被害届を
出して下さって構いませんし、
接近禁止命令の申し立てなども、
して頂いて構いません。もちろん
損害賠償も、お望みでしたら、
私の方で何とかします。」
旦那さんの完璧な対応に圧倒され、
私とダイスケは顔を見合わせた…。
その後、旦那さんからもああ言って
もらえた事だし!と、被害届を出し、
接近禁止命令の申し立てもした。
接近禁止命令の方は、
正直どうなるか分からないが、
もし取れるなら安心感も増す。
それから、旦那さんの方から
申し出があって、床下収納も
弁償してもらえる事になった。
旦那さんから聞いた
その後のドロミだが……
弁護士や検察官からいくら
諭されても、いっこうに
反省する気配は無いそうで、
「悪いんは、ぜ〜んぶアスカさん
トコ!私は被害者やのに、なんで
こんな目に合わなあかんのん!?」
と言っている、とのこと…。
また、離婚の話には、
「なんでやな〜!私は無実やのに〜!
離婚なんか絶対せぇへん〜!!!」と
駄々をこねているが、旦那さんは、
離婚訴訟の準備を着々と進めている、
とのことだった…。
一方、私は、ダイスケとハルトと、
毎日幸せに暮らしている。
最近では、事件を思い出すことも
少なくなってきた。
せっかく建てたこの一軒家。
嫌なことは忘れて、末長く
暮らしたい…そう心から願っている。
「もう2度とドロミに会わなくて
済むように、縁切り神社に行って、
お祓いにも行こう!」
さらばドロミ!!永遠に!!
終