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【スカッとする話】理不尽な取り締まりをする悪徳警官【第10話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ノムラ「早速ですけれど、 朝の事で、お話を伺いたいの。 よろしい?」 上司「は、はい」 上司もカチコチになっている ようで、こくこくと 何度も速く頷いた。 エノモトは黙って うつむい...
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【スカッとする話】理不尽な取り締まりをする悪徳警官【第1話】
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本編
最初はびくびくしていた
ようだったけど、
だんだんと、例の自分に
酔っている感を
かもし出し始めた。
ノムラ「それは分かったわ。
私の方からも聞きたい事が
あります。あなた、
どうして私服だったの?
警官は職務時には、制服着用
する事になっているわよ。
警察官の服制に関する
規則の第四条に書かれている
通り。それとも、私服を
許可された警官かしら?」
ノムラさんは、ぴしゃっとした
口調で言い返した。
エノモトは、あっとうめいた
けれど、それ以上は
何も言えなかった。
上司は首を振って
上司「いえ、エノモトは
私服警官ではありません」
ノムラ「だったら、制服着用
しなければならないはずね?
どうして、私服で職務を
遂行しようとしたのかしら」
エノモト「ええとその、
それはですね」
ノムラ「緊急時にはその限り
ではない、でも私が見たところ、
そんな緊急事態だとは
思えなかったわ。
むしろ用意周到に、
違反切符もあったわね?
あれはどこからどう見ても、
最初から違反取り締まりの意思が
あったとしか考えられない。
なら、私服だったのはなぜ?」
やけに詳しいなぁと
感心しながら、私はノムラさんの
追及を気分よく聞いていた。
私は知らなかったのだけど、
警官は原則として制服と制帽、
制服用ワイシャツにネクタイ、
ベルトと靴。しっかり
服装指定されているらしい。
許可された私服警官は
免除だという。