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【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第13話】

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本編

やっぱりそうだったのね。

確信した直後、私は

 

スカ子「あっそう。

じゃあ、別れましょう」

 

自分でも驚くほどの冷たい声で、

離婚に応じると返答をした。

シュウジロウは、私の素早い

返事に驚いたようだった。

 

シュウジロウ「あっそうってか。

軽い返事だな。おまえ、

ほんとに俺の事は

どうでもよかったんだな」

 

スカ子「この期に及んで

難癖つけないで。

別れたいと言ったのはあなたよ?

あっさり受け入れてもらって、

ありがとうくらい言ったら?」

 

シュウジロウ「何だ、やけに

強気だな。パートの分際で」

 

スカ子「そのうち分かるわよ、

私の強気の理由は」

 

見下してくる夫へ、私も

徹底して冷たい態度で応じた。

まぁ、見ているがいいわ。

 

その後、遺産相続の話になった。

私は、女性弁護士に義兄が

遺した遺言書を預けており、

その開封日がきたのだ。

関係者が揃うと、

夫は不思議そうな顔をした。

 

シュウジロウ「何でおまえが

いるんだ。身内と言ったら、

俺とリエさんだけだろうが」

 

女性弁護士「お静かに。

遺言書を開封します」

 

その場を仕切る女性弁護士が、

封書をあけた。

ごくんと息をのむ音がした。

彼女の読み上げる声が

響きわたり、夫と義兄妻が

みるみるうちに

がく然としていった。

 

女性弁護士「以上です。

本書面にあります通り、

相続人は社団法人ひかりの家

理事長。および…」

 

私の名前が呼ばれた。

その時、ダンっという

大きな音がした。夫がテーブルを

叩いて立ち上がっていた。