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【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第12話】

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本編

シュウジロウ「俺は全然、

目立たなかった。誰にも

褒められた事はねえよ。

つーか、女房のおまえまでが、

俺を差し置いて兄貴兄貴

だもんな。やってられるか。

済々したついでに、別れようや」

 

離婚を突き付けて来たのだ。

先を越されて、私はなおの事、

言うべき言葉を失った。

 

シュウジロウ「兄貴は弁護士で、

さぞかし稼いでただろう?

俺は実の弟だ、少しくらいは

分け前があるさ。

俺をないがしろに

していたおまえや、

可愛くもねえ娘に、兄貴の遺産を

使いたくねえんだよ。

あ、それとも、家政婦だと

割り切れるか?何の権利も無い

ただの家政婦としてなら、

置いてやってもいいぞ」

 

スカ子「あなた、自分が何を

言ってるか分かってる?」

 

シュウジロウ「分かってるよ。

いい加減、嫌気がさしてるん

だよ。ちゃんと俺だけを

見てくれる女の方が、

旦那の兄貴にいつまでも

未練たらたらの女より、

ずっといい」

 

その言葉から、私は夫が

長年に渡って不倫をしてきた

との確信を得た。

本音を言えば、驚くには

値しなかった。

なぜなら、リョウタロウさんに

教えられていたから。

 

リョウタロウ「弟と俺の妻は、

ずっと不倫関係にある」

 

シュウジロウが変わったのは

誰の影響だろうかと、意味深な

事を言っていた義兄。

その後に続けて、彼は言った。

 

リョウタロウ「弟が出張で、

スカ子さんとナツカちゃんを

頼むと言って来てすぐ、

リエも旅行に行ったり、

実家に帰ると言ったり。

これで気づかないわけはないよ」

 

スカ子「リエさんが

不倫相手……」

 

リョウタロウ「愛しているから

こそ、妻の態度が変わった事には

すぐ気づいたよ。俺はずっと

一途のつもりだったんだけどな。

妻の気持ちには、

関係なかったようだ」