※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第10話】

前回の記事はこちら▼

【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第9話】
前回の記事はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 シュウジロウ「あいつは 極端なんだよ。 どたどた歩いたかと思えば、 今度は抜き足差し足だ。 なんで丁度よくできないんだよ」 スカ子「それはあなたの 主観よね?無茶言わないで」 シュウ...

1話から読みたい方はこちら▼

【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 体から力が抜け落ちていく。 脱力感とは、今まさに 私が味わっている 感覚の事なのだろう。 膝が勝手にがくがくと震え、 手も小刻みに揺れているのが、 自分で分かる。 目の前は真っ暗、本当に、 例えではなく、 一瞬だけ...

本編

何となく、思わせぶりな

発言をした義兄だった。

続いてとんでもない事も

語られた。

驚く私に、リョウタロウさんは

 

リョウタロウ「そういう訳

だから、離婚はもう少し

待ってくれないか。

ある程度の手続きが終わるまで。

適切な時期になったら、

俺から連絡するよ」

 

頼まれたのだった。

しかし、それからまもなく。

彼は病に倒れてしまった。

 

リョウタロウ「来週から入院なんだ。

スカ子さんには言っておくよ。

俺は恐らく、退院できない」

 

スカ子「え!?」

 

リョウタロウ「持って1年……

宣告されてしまったよ。残念だ。

ナツカちゃんの事も、

もっと見守っていたかったけど」

 

静かに微笑む義兄の顔からは、

覚悟が見てとれた。

そして『遺言書』と書かれた

封書を差し出してきた。

 

リョウタロウ「スカ子さんに

託す。後の事を相談できる

同期を紹介する。

信用できる女性弁護士だ」

 

スカ子「リョウタロウさん!」

 

言葉の通り、週明けには

入院してしまった。

それほど遠くないうちに、

リョウタロウさんを

見送る事になる。

私はそうと知って、しばらく

立ち直れなかったけれど、

やがて気持ちは落ち着いた。

 

スカ子(リョウタロウさんが、

最後の力を振り絞って、

私に味方を用意してくれたんだ。

弱気になっちゃだめだ)

 

私は思い切って紹介された

女性弁護士と連絡を取り、

離婚準備を始めた。