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【スカッとする話】離婚前夜に夫婦最後の晩餐→しかし旦那は来ずに心配していると…【第13話】

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本編

ヤスフミは提案を

受け入れてくれた。

さっそく、次の日の夜7時に、

店で落ち合うと約束した。

食後、役所へ足を向ける事に

なるだろう。

離婚届の提出までは、

二人でやりたい。

私はそう思っていた。

 

当日のその時間、私は一人で

カウンター席に座った。

まだお客さんの入りが少ない。

私の間を一つ飛ばして、

身なりのよい熟年夫婦と見える

一組がいるだけ。

私は夫の事ばかり考えていて、

出されたお茶を

少し飲んだけれど、

他には何も手につかなかった。

ちらちら出入り口を見る、

でも夫らしい姿は、

いつまで経っても現れなかった。

 

大将「お待ち合わせですよね?」

 

寿司屋の大将に聞かれて、

私は頷いた。

席の予約は二名で取っている。

40分が経過しても、まだ来ない。

スマホも何度となく見たし、

メッセージに電話と、

いろいろ連絡を入れている。

どれにも返信はない。

もう、いいや。

最初は事故だろうかとか、

何か急に忙しくなったのかとか、

気を回した。

でも、待つのに疲れた

心境になった。

この期に及んで、浮気相手と

デートしている。そんな考えが

頭にこびりついて離れなかった。

 

スカ子「大将、お任せで

握ってください」

 

大将「あいよ!」