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【第10話】娘の初めての生理で嫁が作った赤飯が何かおかしい→こっそりと入れ替えた結果…

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【第1話】娘の初めての生理で嫁が作った赤飯が何かおかしい→こっそりと入れ替えた結果…
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本編

もしもあの時、俺が仕事にかまけて、

家庭を後回しにしなければ……

無理にでも時間を作り、アユミを

捕まえて話を聞いていれば……

そうすれば、あんな恐ろしい事件は

起こらなかったのかもしれないのに…

 

ようやく仕事がひと段落し、

先延ばしにしていた話し合いの

時間を作れるようになると、

俺は早速、アユミをデートに誘った。

 

久しぶりにアユミの休みに合わせて

俺が休暇を取り、2人きりで

楽しい時間を過ごした後、

ゆっくり話し合うつもりだった。

 

俺の提案を聞いたアユミは、

しばらくぶりに、以前のような

輝く笑顔を見せてくれた。

 

ところが…その翌朝……

いつものように慌ただしく

起きてきたたリコが、

トイレに入った後、

何やら突然モジモジしながら、

言いにくそうに俺に

話しかけてきたのだ……

 

リコ「お父さん……あの……

今…トイレに行ったらね……」

 

時間が無い中、モタモタと

言い淀むリコに、俺は

「どうしたんだ?」と促した。

途切れ途切れに話すリコの話を、

訝しげに聞いていた俺は、

途中からようやく理解した。

どうやらリコに、初潮が来たのだ……

 

ところが俺はどうすればいいのか

分からず、コーヒーカップを

持ったまま固まってしまった。

すると、キッチンからこちらの

様子を伺っていたアユミが、

素早くこちらに来てくれて、

リコをトイレに連れて行ったかと

思うと、テキパキと面倒を

見てくれたのだった…

 

ダイニングでただソワソワしている

俺の耳に、アユミが優しい声で、

リコに色々と教えてくれている様子が

かすかに聞こえてきた。

 

(あぁ…アユミが居てくれて

助かった…!!俺はこういう時、

何にも役に立たないんだな……)