※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第14話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…

前回の内容はこちら▼

【第13話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 警官「反撃されないと分かっていて、 めちゃくちゃな事を したんでしょうが」 母親「そんなの、私は知りません! だとしてもね! 母親が近くにいるのに、 勝手に交番へ息子を連れて行く な...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…
こちらもおすすめ▼ 本編 何やってんだ、あの子! 俺は思わず足を止め、 前方の異様な光景を見つめた。 シンヤ「スカオ?どうした」 マコト「何かあったのか!?」 連れ立って歩いていた、 高校時代からの友人シンヤと マコトも、顔色を変えたらしい...

本編

こんこんと諭されて、悪ガキは

泣き始めた。やっと普通の幼稚園児、

5歳の男の子らしい態度になったな。

 

そうこうしているうちに、母親の夫、

つまり子供にとって父親という

男性と連絡がついたらしい。

女性は電話で物凄く怒鳴られていた。

ちらっと聞こえた感じでは

 

母親夫「おまえ、また子供を

放っておいたのか!

いい加減にしろ!!」

 

母親「ごめんなさい」

 

母親夫「ごめんなさいで済むか!

しかも、盲導犬をい●めてるのを

見て見ぬふりだと!?

子供のしつけを何だと思ってる!

今夜は俺の実家で、

きっちり話し合いするからな!!

場合によっては同居も考える!

おまえに任せっきりじゃ、

子供のためにならん!」

 

旦那さんは相当お怒りのようだ。

同居がどうのこうのと聞こえ、

しかも女性は真っ青になり、

がたがた震え始めた。

 

俺の想像だが、この女性はきっと、

いろいろ理由をつけて夫実家との

同居から逃げ回っていたのに、

とうとう逃げきれなくなった

といったところか。

 

子供を野放しにして、

ママ友グループとおしゃべりに

熱中していたのだから、

そりゃそうなるのも

仕方がないだろう。

放っておいたら、子供が

どうなるか分からないんだし。

 

よく考えたら、あの子は交差点で、

一人うろうろしていたんだ。

たまたま盲導犬に注意を

ひかれたのだろうが、

もしそうじゃなかったら、

道路に出て行って交通事故という

結果も有り得た話だ。

 

そう考えると、犬はあの子にとって

命の恩人だったのかもしれない。

感慨に浸っていたら、

最初に対応してくれた30代くらいの

男性警官に声をかけられた。

 

警官「ところで。

事情は分かりましたし、緊急事態

だったというのも理解しますが。

ちょっとやりすぎ感は否めませんね。

保護者の方を大声で呼ぶとか、

何か他に手があったと思いますよ」

 

スカオ「あ、そうですね」