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【第１６話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…
前回の内容はこちら▼ １話から読みたい方はこちら▼ 本編 （土曜日だから、 ノブアキも仕事休みのはず…… 今日荷物を取りに来ると連絡をして おいたのに、電話に出ない という事は… 電話で話すのも嫌で、 あえて無視してるのかな…… ひとこと言...
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2023.11.12
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【第１話】癌と診断され、夫に見捨てられた私…
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2023.10.31
本編
マンションの中を順に確認して
回った。トイレ、お風呂場、
リビング、キッチン……
リビングのテーブルには、何故か、
お酒の空き瓶や空き缶、おつまみの
残りが置きっ放しになっていた。
私は無意識に片付けようとして、
そんな自分にハッとなった。
（ダメダメ！！ここはもう
私の家じゃないんだから！
片付けないの！！！）
そして最後にクローゼットを
確認しようと、
寝室のドアを開けた時……
私は衝撃の光景を
目にする事になるのだった！！
そこには、なんとノブアキが…
ベッドの上で…見知らぬ女と、
半裸で抱き合って眠っていたのだ！！
（えええええーーー！！！！
何これ！？！？どういう事ーー！！！
もしかして…わ、わざとなの…？？
私に見せつけるために…？！？！）
グッスリと眠る２人…
ノブアキは小さなイビキを
かいているし、女は口を開け、
よだれを垂らしている……
（ん…？ん……？わざと見せつける
にしちゃあ、ビジュアル汚いな……）
サイドテーブルの上に置かれた
グラスを見て、私はリビングの
テーブルの散らかりようを
思い出した。
少し冷静になってみると、
寝室の中も相当お酒臭かった。
（これは…私が来ること
忘れてたか……それとも、
わざと見せつけるつもりが、
酔っ払って眠りこけちゃったか……
そのどちらかだな！
バカ！！マヌケ！！！）
改めて寝室の中を見回すと、
私の物が消えた場所のあちこちに、
この女の物と思われるものが、
いくつも置かれていたのだった……
