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【第10話】一人暮らしで毎月3万円以上の電気代請求が!→隣人に盗電されていたので…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカオ「やっぱそうだよなぁ。 どう使ったらこんな請求になるのか、 さっぱり分からない」 叔父「何だか、気持ち悪いな」 叔父は少し考え込んだ。 そして、何か思いついたようだった。 叔父...
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本編
スカオ「え?ええまあ。
あの、どうしてですか?」
マツオ「兄ちゃんが引っ越してきた
ときに見かけたんだよ。
扇風機を運ばせてただろ?
今年は暑いからよぉ、扇風機じゃ
キツいだろうなと思ってたんだよ」
スカオ「そうですか。
お心遣いありがとうございます」
何だか薄気味悪いな。
普通の隣人づきあいをしてたんなら、
そこまで悪く思わなかっただろうが、
今日いきなりコレだ。
何か企んでないか?
思わず勘ぐってしまう。
マツオはそれ以上は会話する気が
なかったようで、さっさと
家に入って行ってしまった。
そういえばヤツの家もそこそこ
大きい。独身男が一人暮らしする
には、ちょっと広すぎる印象だ。
俺は叔父の留守宅を預かるという立場
だが、マツオはどうなんだろうか。
いや、一人暮らしというのは
俺の勝手な予想で、実は両親と
実家暮らしかもしれないが。
その割に、マツオ以外の家族らしい
人物を見かけないんだよな。
うーん。何なんだろう、あいつ。
そんなことを考えこんでいたら、
珍しく夜遅い時間だというのに
チャイムが鳴った。
節電に節約も加えた厳しい生活の
俺に、宅配の夕食なんて
贅沢は許されない。
誰も呼んだ覚えはない。
まさかマツオか?
ドキドキしながらインターフォンで
対応すると、来客は意外にも
叔父だった。
もう夜9時だし、明日はまだ平日。
遊びに来るようなタイミングだとは
思えない。
スカオ「叔父さん!?
どうしたんだよ、こんな時間に」
叔父「こんな時間しかなかったんだ。
急に来て悪かった。電気料金の話
なんだが。一緒に来てくれないか」
スカオ「え?どこに!?」
夜9時に叔父と外出!?
意図がよくわからなかったが、
叔父は歩きながら説明すると言い、
俺を待たずにすたすた歩いて行った。