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【第18話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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本編
スカコ「後悔なんて
絶対しませんから!
コウジは私のこと、家政婦程度にしか
思ってなかったんでしょうけど、
家事って、コウジが考えてるより
ずっと大変よ?
コウジは生活力ゼロだから、
これからは本当に家政婦を
雇わなきゃならないんじゃない?
だけど…コウジのお給料で、
飲み会に行き続けるつもりなら、
家政婦なんて雇う余裕は無いか…
まぁ、せいぜい頑張って!
私はこれから、コウジに馬鹿に
されながら世話をしなくて済むと
思うと、ホント清々するわ!!!」
そう言い残し、私は10年以上
暮らした自宅を後にした。
コウジは多分、私がすぐに泣きついて
くるとタカを括っているのだろう
けど、そんなつもりサラサラない!
私はこれからリコと共に、
人生を取り戻すのだ!!
私はその後、実家に身を寄せながら、
リコと2人で暮らしていくための
仕事探しを始めた。
ずっと専業主婦の私には、
何のスキルもキャリアも無く、
仕事を見つけられるのか
不安だったが、ある時偶然に、
ピッタリの仕事が見つかったのだ。
それは、両親とリコと共に
夕食を囲みながら、
テレビを見ていた時だった。
番組の中では、『スーパー家政婦』と
呼ばれる女性たちが紹介されており、
ある人はお料理、ある人はお掃除と、
それぞれの得意分野を活かした
家事代行の仕事で、
依頼人さんたちに喜ばれていたのだ。
(これだ!
これなら私にも出来る!!)
私はすぐに『家事代行』で
求人を検索して面談を申し込み、
そして無事採用されたのだった。
(結婚してから10年以上、
毎日家事をやってきたんだから!
きっと大丈夫!)
毎日そう自分に言い聞かせながら、
懸命に仕事に励んだ。