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本編
全てがキチンと整理整頓され、
サッパリ美しく生まれ変わった
我が家……
感動と申し訳なさで
オロオロしながら姑を確認すると、
美味しそうな匂いが漂うキッチンで、
料理の真っ最中だった。
スカコ「あ、あの…お義母さん…
すみません…私…
ウッカリ眠っちゃって…」
姑「あらスカコさん、
やっとお目覚めね?
ずいぶんよく眠ってたじゃないの。
もうすぐユウタが
帰ってくる時間だって言うのに…
私がいなかったら、今夜もまた
食事の準備が出来てないって、
ユウタに怒られるところ
だったんじゃないの?」
スカコ「はい…本当にすみません……
今から手伝います!!」
姑「今からって…もうほとんど
出来上がってるわよ。今さら
手伝ってもらう事なんて無いんだから
テーブルまで運んで頂戴!」
スカコ「はいっ!
分かりましたっ!!」
私はもう、姑にひれ伏し、
素直に従うのみだった。
ズラリと並んだ美味しそうな料理の
数々に(ポ〜ッ♡)となっていると、
ちょうどユウタが帰って来た。
ユウタ「わ〜!うまそうな匂い〜!!
今日の晩メシは、母さんが
作ってくれたんだよね?
母さんの手料理、久しぶりだな〜!!
あ。手料理自体が久しぶりか…
部屋もすっかり綺麗になってるし、
本当に嬉しいよ!!
母さんありがとう!!!
荒れ放題の部屋を
見せるのは、スカコにとっては
恥だっただろうけど…
来てもらって正解だっただろ!?
さすが俺だよな!」
ユウタの言葉にカチンと来たものの、
姑の前だし、何より全部その通り
なので、私は何も言い返せなかった…
姑も一緒に食卓を囲んだのだが、
姑「せっかく来たんだから、
ヤマトとミナトは私の隣ね〜♡」
と、姑はベビーベッドを自分のすぐ
脇に置き、双子ちゃん達にミルクを
飲ませたり、あやしたりしていたので
食事があまり進んでいない
ようだった。