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【第27話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…

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本編

俺は会社に連絡し、

午後も休む旨を上司に伝えた。

上司は俺がまた病院に担ぎ込まれた

のではないかと心配してくれて

いたので、そうではない、

詳しくはまた明日報告すると

告げて電話を切った。

 

俺は午前中、

半休の電話をかけた時には、

午後からと言わず、探偵の報告を

聞いた後すぐ会社に行くつもり

だった自分を滑稽に思った。

 

(俺はなんて呑気だったんだ…)

 

帰宅すると同時にエミコは、

待ち受けていた警察に取り囲まれ、

警察署へと連行された。

エミコは最初しらばっくれていた

ものの、数々の証拠を見せられると、

素直に犯行を認めたらしい。

 

エミコは逮捕された。

俺は弁護士に依頼し、一度も

エミコに会う事なく離婚が成立した。

 

そうそう、最後に残った謎、

『トリカブト風呂に入った俺が

死にかけた時、エミコはどうして

救急車を呼んだのか?』

についても、エミコの証言から

答えが出た。

 

あの時、ついにトリカブトを使って

俺を●そうと実行に及んだエミコは、

さすがに恐ろしくなり、

リビングで震えていたそうだ。

 

風呂場で静かに死んでくれると

思っていた俺から、

給湯器の通話機能を通じて、

何度も何度もしつこく救急車を

呼ぶように言われ、エミコは

パニックになってしまったそうだ。

何とか俺を黙らせたい一心で、

思わず救急車を呼んでしまった

らしい。