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【第6話】育ち盛りの娘が突然食事をしなくなり…→娘の日記を見て血の気が引いた
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【第1話】育ち盛りの娘が突然食事をしなくなり…→娘の日記を見て血の気が引いた
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本編
ちょっとあきれた。
義母はまだ60代だけど、
若いころから腰が悪い。
何でも脊髄が曲がっているとか。
いずれは介護も必要になるかもと、
少し前に聞いている。
シュウジ本人の口からだ。
そんな義母に産後のお世話をお願い
しますとは、どうしても言いづらい。
まぁ、それが無くても姑に甘える
というのは、嫁の立場としては
ハードルが高いのだ。
ミオを見てあげて欲しいとは思う。
それはそれとして、義母が体調不良
というか、腰が痛いとかいう話。
実の息子のシュウジが知らないとは、
さすがにどうなのと思ってしまう。
本当に、シュウジは自分の親だろうと
子供だろうと、もちろん妻の私
だろうと、あんまり興味がないように
見えてしまうのがよろしくない。
アスカ「腰が痛むって
言ってたじゃないの」
シュウジ「あー、
なんか言ってた気がするな」
アスカ「頼りないわね。
とにかく、お義母さんが
そんな感じなら、私の産後の世話を
頼むわけにいかないでしょ?
里帰りさせて」
シュウジ「分かったよ、
その方がアスカにとって産みやすい
っていうなら、そうしてくれ」
夫の態度は、最後まで
薄っぺらいものだった。
心ここにあらずとった様子だ。
大丈夫かしら。
先が思いやられるわ。
そんなこんなで週数も進み、
つわりの症状が出るようになった。
噂には聞いていたけれど、
これがなかなかキツイもので、
食事の支度どころか、
水を飲むのも一苦労。体がだるい、
眠い、でも吐き気もする。
起きていても、横になっていても、
とにかく不快だった。