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本編

私はアスカ。

35歳の既婚女性。

家族構成は夫と中学二年生の娘ミオ。

実は、ミオは私の実の子ではない。

娘は産まれてまもなく、

生みの母と死別してしまった。

 

夫シュウジは、ミオが3歳になるまで

シングルファーザーとして

頑張ったと聞いている。

縁があり、彼と結婚した時、

ミオと養子縁組をした。

 

産んではいない、

けれどもミオは私の子。

心からそう信じて、

私は娘を受け入れ、

新たな家庭を築くと決心した。

 

娘が中二になった今。私は妊娠した。

ミオを我が子として育てる決意を

した時から、自分自身の子供は

最悪諦めてもいいと思っていた。

でも、これも縁だろう。

 

シュウジ「そうか、妊娠したか」

 

アスカ「うん。ミオの事があるから、

どうなのかなって思ってたけど、

せっかく授かったからには

産みたいわ」

 

シュウジ「もちろん、

俺も産んで欲しい。問題はミオだな」

 

夫は、妊娠を報告した時に、

複雑な顔をした。

 

私にとっては初めての、

血がつながった正真正銘の子

だけれど、シュウジにとっては

二人目の子供だ。

先に生まれた娘ミオの事を

考えないわけにはいかない。