※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第16話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉

前回の内容はこちら▼

【第15話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 幸いマアヤはすっかりカフェに なじみ、夢だと語っていた 特技を生かして、 店に大きく貢献してくれている。 いっそのこと、高校卒業まで このままでもいい。 そう思い始めた矢先だ。 カフ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
こちらもおすすめ▼ 本編 アスカ「えっ、 お義姉さんが来るの!?」 夫コウイチからその旨を伝えられた 私は、彼に申し訳ないと思いつつ、 不快感を抱いてしまった。 彼とは3歳違いの義姉マスミには、 昔から苦手意識がある。 というのも、 結婚前...

本編

子供が難しいと言われた原因に

なった、交通事故の話を持ち出して、

意地悪く笑っている。

誰が、好き好んで

事故に遭うって言うのよ。

彼なりに悩んで、苦しんで、

気持ちを切り替えて、

カフェを我が子も同然という気持ちで

育てようと思って立ち直ったのに。

 

私は大いに機嫌を損ねた。

しかし、マアヤはもっと

機嫌を損ねている。物凄い目で、

両親を睨みつけていたのだ。

気づいたと見えて、

義姉夫婦も実の娘を睨み返した。

 

マスミ「ああ、ダメねえ。

期待したんだけど、全然ダメ」

 

義兄「不良そのものだな。

まったく、手をかけて育ててやった

というのに、この有り様か」

 

マスミ「帰って来られちゃ迷惑よ。

そういう事だから、

引き続き頼むわね」

 

二人は食事を終えると、

伝票を完全無視して、

出口に向かった。

どうやら、会計をする気が

無いようだ。

 

アスカ「お客様、伝票をお忘れです」

 

私が声をかけると、義姉夫婦は

立ち止まり、こちらをちらっと見て

 

マスミ「何よ、身内からお金とるって

いうの?経営センスが無いわねえ」

 

鼻で笑った。ここまで堂々と

無銭飲食するとは、私も驚いた。

しかし、私より早く、

マアヤが行動を起こした。