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【第７話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
前回の内容はこちら▼ １話から読みたい方はこちら▼ 本編 マスミ「ほら、他人の飯を食う って言葉があるでしょ？ この子の将来のためにも、 経験を積ませてあげて欲しいの」 アスカ「それで、マアヤちゃんを 預かればいいんですか？ 具体的には、ど...
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2023.06.26
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2023.06.21
本編
コウイチ「分かりました。
当面とは、とりあえず
一か月間を目処にすると考えます。
その条件なら」
マスミ「いいわ。明日、改めて
マアヤを来させるから、よろしくね」
あからさまにほっとしたという
顔になって、義姉はその提案を
受け入れた。
結局は最後まで、マアヤちゃん本人の
意向を確認する機会が無かった。
無理に聞いても良かったのだけど、
この義姉夫婦の話をする様子から
して、聞くだけ無駄かもと
思ったのは事実だ。
こうして、私達夫婦は、
マアヤちゃんを預かる事に
なったのだった。
店の都合で、日曜日の
営業時間中は忙しい。
申し訳ないけれど、来るのは
夜にして欲しいと頼んで、
義姉夫婦はあまりいい顔を
しなかったが、強引に押し切った。
アスカ「そうは言っても、
カフェを臨時休業するわけには
いきませんよ？営業補償を
して頂けるなら別ですけど」
私が強気に言うと、義兄が慌てた様子
で、日曜日の夜でいいと了解した。
夜の１０時になった頃、
マアヤはふらっとやって来た。
身の回りの物をバッグに詰め込んだ、
とても簡素な姿だった。
コウイチ「いらっしゃい、
マアヤちゃん。こうやって
話をするのは、初めてだね。
俺はコウイチ、君のお母さん、
マスミの弟だ」
アスカ「私はアスカ。
コウイチさんと同い年の４１歳、
カフェでは接客担当よ。
これからよろしくね」
私達のささやかな歓迎に対して、
マアヤは戸惑ったような顔を
していたが、ぺこりと頭をさげた。
同時に、彼女のお腹が
鳴ったのを聞いた。
