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本編
スカオ「そんな…ノブタカとアヤカ
は、俺の家に勝手に入り込んで、
1ヶ月近くも生活してたんですよ?
それに、事件の日には、ノブタカは
警官に向かって、『この家は俺達の
家だ!』って叫んでたのに…
俺や大家さんを詐欺師呼ばわりして、
逮捕させようとしていたんですよ!」
(警察って何なんだ!?
善良な市民の味方じゃないのか?!
地元の偉い人の親戚だったら、
犯罪を犯してももみ消すなんて…
信じられない!!)
スカオ「俺は、そんなことに
なっていようとは夢にも思わずに、
ノブタカとアヤカは罪をきちんと
償わされる事になるんだと、
安心していたのに…」
警官「今回の事件で、前回の
もみ消しが発覚しましたので、
改めて捜査をやり直す事に
なりました。
あの2人は今回の事件も含めて
正しく裁かれますから、
どうぞご安心下さい」
その後、警官から聞いた、
『ノブタカとアヤカが
事件を起こした背景』も、
前回の警察署で聞いたものとは
少し違っていた…
ノブタカとアヤカ夫婦が隣街で、
自宅の一階でバーを経営していのは
事実だったものの、
コロナ禍のせいで売り上げが落ちて、
貯金を使い果たしたのではなく、
コロナ禍で店を閉めていた間、
感染拡大防止協力金のお陰で、
コロナ禍前の売り上げよりも
潤ったらしい…
そのせいで不労収入にすっかり
味を占め、働くのがバカバカしく
なってしまったそうだ。
挙げ句の果てにオンラインカジノ
などのネットギャンブルに
ハマってしまい、
協力金が終わった後も浪費を
止められず、あっという間に
困窮してしまったらしい…
(前回の警察署で聞いた話と、
全然印象が違うじゃないか!)
更に驚いたのは、空き家に入り込んで
住んでいることが発覚した場合、
『家の持ち主が生きている時、
貸してもらう約束をしていた』と
言い張るつもりだったという点だ…