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【第11話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…

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本編

アスカ「兄さん、私も

ミツバチを飼ってみたい。

自分でハチミツ生産を

してみたいんだよね」

 

兄「養蜂家に転職か?

あんまりお勧めはできないぞ、

生き物を扱うんだから大変だし」

 

アスカ「兄さんほど本格的に

やろうとは思ってないよ。

私一人でもできるくらいの小規模で」

 

兄「まぁ自宅養蜂も、自然派ブームで

流行した時期があるからな」

 

そんなやり取りを経て、

私は徐々に養蜂の準備を整え始めた。

一番の問題は近隣トラブル、

そりゃ虫だからね。

苦手な人もいるだろうし、

アレルギー問題もある。

 

私の家は住宅街の東外れ。

ほとんど近隣はいないのだけど、

それでも数軒はある。

順番に家を回って、

交渉しているところだ。

 

ほとんどは了解をとれて、

残りは一番厄介で面倒くさいと

思われたレオナ宅だった。

宅配ボックスを置けなかったのは、

蜂の飼育箱のサイズ問題が

あったからだ。

兄の紹介で、専門業者から取り寄せた

ため、少々特殊だったので。

一般の宅配ボックスに

収まらなかったという理由がある。

 

届くハチミツもけっこうな量だ。

小分けして販売するので、

一般家庭では多すぎるくらいの

量が届く。当然ボトルも大きい。

よくまあ、レオナがあんな重いものを

持ち逃げできたなと思うくらい

だったのだけど、

これには別のワケがあった。

 

ともかく、商品としてのハチミツに、

いずれミツバチそのものを

取り寄せる予定もある。

置き配を持ち去られるのは、

とってもダメージが大きいのだった。

 

カフェでのやり取りから、

99パーセント、レオナが持ち去り

犯だと見当はついていたけれど、

証拠をつかまなければ、

警察に行くにせよ自分で

詰め寄るにせよ、動きづらい。

 

というワケで、あえて驚かせるため、

クロオオスズメバチを

兄に手配してもらったのだ。