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【第10話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…

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【第9話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
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【第1話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
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本編

ちなみにオスね。

メスは毒性が強い針があるし、

攻撃性も高いけど、

オスはそんな武装はしていない。

 

体つきもメスより小さいし、

ただブンブン飛ぶだけの存在なの

だけど、見た目は確かにいかつい。

雄雌の区別がつかない人なら、

恐怖のあまり、理性を吹っ飛ばして

逃げまどうのも無理はないのだった。

 

アスカ「20匹ほど

手配したんですよ、我が家で」

 

レオナ「はぁぁ!?あの箱、

いつも通りのハチミツじゃ

なかったの!?」

 

アスカ「危険・注意の張り紙を

見ませんでしたか?

おかしいなぁ、兄に注意書きを

頼んだんですけどねえ。

最近、うちに届くはずのハチミツが

届かないことが続いたので、手配した

クロスズメバチまで他の誰かさんの

手にわたったら困ると思って。」

 

アスカ「心配してたんですよね。

誤配が流行ってるみたいだったから。

注意書きをして、間違って

開封しないようにと

警告してあったはずなんですが。

でもどーして、レオナさんのお宅に、

うちが取り寄せたクロスズメバチの

大群がいるんでしょうねぇぇぇ!?」

 

レオナに圧をかけてみる。

ううぅとうめいて、

彼女は言葉をなくしていた。

私と兄がたてた作戦だ。

養蜂家の兄が、質の良いハチミツを

作るようになり、カフェオーナーの

アツコさんにおすそ分けしたところ

大好評。定期的に頼みたい

というお話をいただいた。

 

兄と相談した結果、私がショップを

開いたらどうだという話になった。

在宅ワーカーの利点を生かして、

副業として兄のハチミツを

ネット通販しはじめたのだけど、

そのうち私も生産に関わりたい

と思うようになってきた。

そこで、兄に頼んでみたのだ。