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【第12話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…

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【第11話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…
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【第1話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…
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本編

私の期待は裏切られた。

それはそれは華麗に

裏切られてしまった。

甘かった。返す返すも甘かったわ。

 

当日はホテル近くのチャペルで挙式、

その後はパーティ会場へ

移って披露宴。

式は良かった。理想通りだった。

選びに選んだ花で飾った

バージンロードを父と歩き、

指輪も交換し、夫婦の誓い。

チャペルを出たら、参列者からの

フラワーシャワー。記念撮影。

これ以上ないくらい幸せだった。

 

披露宴で、全てが崩壊した。

途中までは何事もなかったのだけど、

ウェディングケーキが運ばれてきて、

いざ入刀という時だ。

ケンゴが、妙にふらふらしている事に

気づいた。顔が赤い。

 

スカミ「ケンゴ?

もしかして飲みすぎた?」

 

こそっと耳打ちしたが、

ケンゴは反応しない。しきりに

会場の出入り口を気にしている。

ドア付近に何かあるのだろうか。

私もそちらに視線をやった。

その時、ドアが思い切り開かれた。

 

スカミ「は!?」

 

制止しようとする会場スタッフを

突き飛ばして、のしのしと

大股に入ってくる男性。結構大柄だ。

その後ろにも男性が二名。

 

マサシ「ケンゴー!

結婚おめでとう!!

サプラーイズ!!!」

 

大柄の男性、つまりはマサシ!

あいつが、仲間二人を引き連れて、

こちらに駆け寄ってきた。

一応は新郎の名を呼び、

おめでとうとも言っているので、

周囲の招待客たちは、余興かな?

とでも思ったのだろう。

 

誰も男性グループを止めようとは

しなかった。拍手まで起きる始末だ。

しかし、そんな可愛いものじゃ

なかった。彼らは突進レベルの

勢いでこちらに走ってくると、

なぜか私の周囲を取り巻いた。

 

スカミ「え? ちょっと、何!?」