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本編
アスカ「とりあえず、
周りの人にも聞いてみる」
兄「早めに警察にも
届け出たほうがいいぞ。
今回の荷物は特にな」
アスカ「うん」
頭が痛いや、ほんとに。
宅配ボックスをためらうのは、
荷物の性質と梱包の関係で、
受取の箱を置いたとしても
サイズ的に入りきらないから。
それにそのう……やっぱ高いのよね。
私アスカは27歳で専業主婦、
夫は現在は単身赴任中。
子供はまだいない。
思うところあって副業スタートに
取り組もうとしているのだけども、
いやぁ、お恥ずかしいことに
住宅ローンが厳しいため。
とても、いろいろ手を回せない。
アスカ「とはいっても、
やっぱり防犯意識は大事だよねえ」
私が住んでいるのは、住宅街から
少し離れた場所。中古住宅だ。
家は狭くてもいい、
広い庭が欲しいという希望で探し、
見つけた絶好の物件だった。
正直に言って、うちはプチ田舎。
泥棒騒ぎが起きるような
土地柄ではない、のどかで
平和なベッドタウンというのが
売りの地域だったのだけど。
最近3ヶ月は、ほんとに
置き配の持ち去りと思われる、
いやな事件が起きている。
先にも言ったけれど、
うちは住宅街でも外れのほう。
わざわざ宅配ボックスを置く気に
なれなかった理由の一つに、
こんなところまで物を盗みにくる
もの好きがいるとは思えない。
今となっては「甘い認識」と
お叱りを受けて当然だろうけれど、
そんな雰囲気があったからでもある。