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【スカッとする話】会社に持ってきたトマトジュースを連日盗まれるので罠を仕掛けた結果w【第7話】

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本編

考え込んでいたら、今の俺にとって、

地球上もっとも見たくない

名前のやつからも、連絡がきた。

ヨシノだ。

 

ヨシノ(メッセージ)「来週、新商品

のプレゼンをする。必ず出席しろ」

 

だと。わざわざ、来週の予定を

メッセージで送って来る態度に、

また腹が立つ。こいつ、完全に

マウント取りに来てやがる。

どうしてくれようか。

プレゼンで、この履歴を

たたきつけてやろうかな。

俺は、発注履歴と、商品案内の写真を

眺めつつ、マユをそっちのけで

考え込んだ。気が付いたら、彼女に

インターフォンを連打されていた。

あ、返事を忘れてた。

 

スカ太郎「ごめん、マユ」

 

マユ「返事してよー。行っていいのか

悪いのか、わかんなかったから

来ちゃったよ」

 

スカ太郎「ごめんごめん。

ちょっと考え込んでて」

 

マユ「何かあったの?嫌な事が

あった時は、美味しいものを

食べるに限るよー。今日はね、

メキシコ風チキンタコスを

作ろうと思って」

 

料理の材料を持って、にこにこして

いるマユを見ていると、何となく

和むなぁ。来てくれた事だし、

そういや腹も減った。マユに

キッチンを明け渡すと、彼女は

タコスについて熱く語り始めた。

微笑ましく聞いていたら、

材料の話になり、その瞬間。

ピンと閃いた。

そうだ、この手があった!

 

スカ太郎「マユ。悪いけど、

ちょっと頼まれてくれないか?」

 

マユ「なーに?」

 

俺は彼女に、ある事を依頼した。

証拠証拠と騒いでいたんだ、

お望み通り、決定打を

食らわせてやろうじゃないか。

見てろよ!

イライラさせられた一週間が終わり、

新商品のプレゼンテーションをする

日が来た。

 

この日までに、連日トマトジュースは

盗まれっ放し。でも、実はこれも

作戦のうちだ。頑張って、我慢した。

営業課全員が呼ばれ、社長と

役員一同、そして張り切ったヨシノ。

みんな会議室に揃っている。

 

ヨシノ「えー、それでは時間に

なりましたので、プレゼンを

始めさせて頂きます。

皆様のお手元にお配りしてある

トマトジュースが、この度の

新商品候補です。この商品は、

健康ブームにある市場で、必ず良い

結果を生むものと確信します。

では、味見をお願いします」

 

社長「私は一足先に飲んだ。

いいものだった」

 

社長も得意げに見えた。

勧められたので、

みんなグラスを口をつける。

そして、全員が一斉に噴き出した!

もちろんヨシノも盛大に噴いた!