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本編
モラオ「なんだこの味付けは!!
濃すぎる!もっと健康に気を配れ!」
スカコ「すみません…。」
(昨日は味が薄いって
怒ってたのに…。)
モラオ「廊下の隅にゴミが
落ちてるぞ!!ずっと家にいるくせ
に、掃除もロクに出来ないのか!?」
スカコ「ごめんなさい。
すぐ掃除するね。」
(……え?ゴミって、
この糸くず1本のこと…?)
モラオ「何をニヤニヤ
笑ってるんだ!!
こっちは仕事が大変なのに!!」
スカコ「え?笑ってた?そんなつもり
無かったけど…。ごめんなさい…。」
(笑ってないけどなぁ…。)
最初は、(モラオもツライんだわ…)
と思って我慢し、家では出来るだけ
快適に過ごしてもらおうと
気を配っていたが、
私が何をしても、何を言っても、
感謝どころか否定やダメ出しばかり
されるようになっていった。
そのうち、口を開けば愚痴や
文句ばかり言うようになり、
楽しい会話は全くなくなった。
最近では、モラオは常に不機嫌で、
些細な事でも激しく怒るように
なっていた。
おまけに、給料が下がり、
ボーナスも大幅カットになると、
モラオは段々と家にお金を
入れてくれなくなった。
最初は遠慮がちに尋ねたりもしたが、
その度に怒ったり暴れたりするので、
だんだん話題にも出来なくなった。
それなのに、モラオは以前と
変わらず金遣いが荒く、
つい先日はこんな事が…。
スカコ「モラオの妹さん、結婚が
決まったらしいね!おめでとう!
お義母さんから話を聞いたよ。」
モラオ「あぁ…。(チッ!)
そうなんだよ…。仕方ないから、
お祝いだけ送っといた。」
スカコ「そうなんだ。
いくら包んだの?」
モラオ「100万円。
ビックリしてたわ(笑)」
スカコ「えっ!?100万円!?
そんな大金…。いくら何でも
多すぎるよ!」