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本編

スカコ「外でなら話を聞きます。

近くの喫茶店か…ファミレスで」

 

ヤバミ「えぇ…部屋でいいのに…

まぁ、奢ってくれるならいいけど!」

 

私は無言で廊下を先に歩きました。

階段で下に降りようとすると、

ヤバミが不満そうな声を上げたので、

「妊婦さんはエレベーターでどうぞ」

と言って1人で階段を

降りて行きました。

(喫茶店は静か過ぎるから…

ファミレスの方がいいか。)

と行き先を決めました。

 

スカコ「ファミレスでいい?」

 

ヤバミ「いいよ。お腹もすいてるし」

 

ファミレスに着き、

席に座ると、ヤバミは

すぐメニューを見始めました。

改めて見るヤバミは、

写真で見るより…なんと言うか、

異質な感じで、迫力がありました。

タトゥーは全身に入っているようで、

ピアスも両耳に沢山と、

眉にも付いていました。

注文を終えると、

早速ヤバミが話し始めました。

 

ヤバミ「あのさぁ〜、

離婚されても困るんだけど〜」

 

スカコ「……え?どういうこと…?

あなた、タカシのことが

好きだから一緒にいるんでしょ…?

お腹にはタカシの子もいるって…」

 

ヤバミ「あはは!タカシの子な

わけないでしょ〜?だってあいつ、

子供作れないんでしょ?別の人の子に

決まってんじゃん!あはははは!」

 

スカコ「え…?だってタカシは、

自分の子だと思ってるわよ?

あなたがそう言ったんじゃないの?」

 

ヤバミ「そうだよ〜。

ダメもとで妊娠したって言ったら、

信じちゃって!あはは!喜んで、

お金もくれるし、ラッキー!

って思って、そのままにして…」

 

スカコ「…………」