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本編

2日後、マンションに戻った私は、

一通り確認をして回りました。

家電は全て残されており、

ただタカシの荷物だけが消え、

部屋のあちこちにスペースが

空いていました…

私はベッドのリネン類をぜんぶ剥いで

ゴミ袋に入れ、リビングのクッション

カバーやカーテンも外し、

(今度は自分好みのものを揃えよう)

と心に決めました。

職場の仲間に離婚の報告をし、

協力にお礼を言った後、また忙しく

働いて、毎日を過ごしました。

友達に連絡を入れては、離婚の顛末と

愚痴を聞いてもらい、友達が一緒に

怒ってくれることに心癒されました。

 

そうして少しずつ心の整理が

ついていき、タカシの事を

考える事も無くなってきたある日…

思いがけない訪問者が、

マンションにやって来たのでした……

その日はたまたま仕事が休みで、

模様替えをした部屋で

くつろいでいた時のことです。

玄関のインターホンが鳴ったので

見てみると、見覚えのある

金髪の女が写っていました。

そうです。タカシの浮気相手の、

ヤバミでした…

 

スカコ「なんですか?突然訪ねて

来るなんて、非常識ですよ」

 

ヤバミ「ちょっと話したいことが

あるんだけど…」

 

スカコ「私の方にはありません。

お引き取りください」

 

ヤバミ「大事な話なの〜!!

聞いてよ!!!」

 

居留守を使えば良かった…と

後悔しましたが、もう手遅れで、

ヤバミは大人しく帰りそうに

ありませんでした。

玄関先でうるさくされても

周囲に迷惑だし…と、

仕方なく外に出ることにしました。

スマホと鍵だけ持ってドアを

開けると、ヤバミはすぐ部屋に

上がり込もうとしてきました。

 

スカコ「ちょっとちょっと!

入らないで!」

 

どうにか体でブロックして押し戻し、

慌てて鍵をかけました。