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【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第17話】

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本編

タカハシ「うわぁ〜!ありがとう!!

本当に嬉しいよ!!

あっ!マフラーだ!!

手袋もある!!色も良いねぇ〜!!」

 

スカミ「良かったです。気に入って

頂けて。ぜひ使ってくださいね!」

 

早速マフラーと手袋を着けて、

嬉しそうに笑うタカハシさんを見て、

私も幸せな気分になった。

 

スカミ「そういえば…。前に、

タカハシさんが『任せてくれ』って

言ってたの、あれって…どういうこと

だったんですかね?セーターのこと…

じゃないですよね…?」

 

タカハシ「ああ〜。あれね。

あれはそんな大したことじゃない

から、気にしなくていいんだよ。」

 

何かをはぐらかそうとする

タカハシさん。私はどうも

気になって、小首を傾げていると、

突然大きな声が聞こえてきた。

 

「タカハシさん?!?!」

 

声の方を見ると、カズヤが

こっちに向かって走って来た。

会社で声はずっと聞こえていたし、

離れた場所からチラッと様子は

見ていたが、間近で姿を見るのは、

別れた日以来だった。

まだひと月も経っていないのに、

カズヤはかなりやつれたように見えた

 

(あれ?ていうか…。

今、カズヤ…タカハシさんの

名前を呼んだ?何で?)

 

カズヤ「おい!!あんたが

タカハシさんなのか?!そうだろ?!

俺の会社と取引しないよう、

周りの会社に圧力かけた大株主

ってのは、あんたなんだろ?!」

 

私は耳を疑った。

 

(……え?カズヤ……今なんて?

タカハシさんが……大株主!?

まさか…そんな……。

だって……タカハシさんは

ホームレスなんじゃ……)

 

信じられない思いと同時に、

不思議と納得出来る部分もあった。

初めて会った時から感じていた

違和感…。

ホームレスにはそぐわない、

タカハシさんの落ち着き、穏やかさ、

話し方、雰囲気、オーラ。大株主と

聞いた方が腑に落ちる気がした。