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本編

カズヤ「スカミなら、俺がどれだけ

誠実か、証言してくれるはず!!

どうか、ここにスカミを

呼んで下さい!!

スカミー!!居るんだろ、

スカミーーー!!!」

 

カズヤの声はフロア中に丸聞こえで、

私の耳にもハッキリと届いていた。

 

(えぇ…。とばっちりとか、

ホントやめて!恥ずかしい…。

だいたいカズヤ、自分が誠実だ

なんて、それ本気で言ってんの!?

半年も浮気した挙句、私のこと

捨てたくせに!!カズヤの為に

証言なんてする訳ないじゃん!

どういう神経してんのよ!?)

 

フロア中からの視線を感じ、

私は頭を抱えるしかなかった。

 

(だけど…。担当の営業さんも

課長も、カズヤと私が別れたことを

知らないからな…。私を呼びに

来るかも知れない…。どうしよう…。

ホント嫌なんだけど…。)

 

身を硬くして様子を伺って居ると、

課長がツカツカとフロアの入り口まで

歩いて行く音がした。

 

課長「いい加減にしなさい!!

迷惑なんだよ!!私の大切な

部下に対して、キミが酷い

不誠実を働いたというのは、

私も報告を受けているんだぞ!!

それなのに証言してくれだなんて、

よく言えたものだな!!」

 

私は驚いて、思わず

「えっ?」と声をあげた。

 

(どうして課長がそんなこと

知ってるの?もしかして…

先輩…言っちゃった?)

 

先輩を見ると、

(違う違う!私じゃないよ!)と、

首と両手を振り振りしていた。

 

カズヤ「えっと…。それは…。

スカミが報告したのでしょうか?

スカミは…か、勘違いを

してるんじゃないかなぁ〜…。

不誠実だなんてそんな…」

 

課長「○○株式会社の受付嬢に

手を出したんじゃないのか!?

あちらの社長もご立腹だと

聞いているが!?」

 

(へ…?○○株式会社の

受付嬢って…??もしかして、

あの浮気相手のこと…??何で課長…

私の知らない事まで知ってるの…??

どういうこと…???)