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【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第8話】
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本編
この先ずっと続くと思っていた
ものが、突然終わってしまった。
しかも、あのカズヤの態度……。
捨てられた悲しみよりも、こんな男と
見抜けずに、4年も付き合って
しまった自分が情けなかった。
次の日のお昼、私はまた公園へ行き、
タカハシさんに事の顛末を報告した。
カズヤから言われた言葉を
思い出しながら話して聞かせると、
タカハシさんは私の為に怒ってくれた
タカハシ「なんて言い草だ!!!
自分が浮気しておいて、
スカミちゃんが悪いみたいに!!!
重いだって?!?心のこもった
手作り弁当や、手編みのマフラーに
文句を言うなんて!!!
スカミちゃんの作る
お弁当は、そこら辺の弁当屋より、
ずっと美味しいのに!!!
あちこちのお弁当を食べてきた、
この私が保証する!!!」
スカミ「ハハハ…。
どうもありがとうございます。
何て言うか…。ショックというより、
情けなくて…。
4年も付き合ってたのに…。
あんな人だったなんて…。私って、
男を見る目が無さすぎですよね…。
セーターだって、
せっかく完成させたのに…。もう
渡す相手が居なくなってしまって…。
…タカハシさん…このセーター…。
…もし良かったら、
貰って頂けませんか?」
タカハシ「えっ?!いいのかい?!
スカミちゃんが一生懸命編んだ
セーターだから、そりゃあ
貰えたら嬉しいけど…」
スカミ「もちろんです!元彼の為に
編んだものだから、押し付けて
申し訳ないですけど…」
私がそう言って笑いながらセーターを
渡すと、タカハシさんは少し切なそう
な、複雑な表情になった。
タカハシさんはセーターを手に取り、
しばらくじっと見つめていたが、
やがて何かを決めたように顔を上げ、
私の目を見て言った。