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【第24話】私の娘にだけ異常に厳しい担任→大勢の保護者の前で真実を打ち明けた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「ひどい……あなた教師 でしょ?生徒をイジメるなんて……」 ヨコタ先生「全部あんたが 悪いんでしょ!!!あんたのせいで、 娘がイジメられたのよ!!! あんたさえいなければ… あ...
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【第1話】私の娘にだけ異常に厳しい担任→大勢の保護者の前で真実を打ち明けた結果…
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本編
スズキ先生「私の方からも
校長に話を通して、懲戒免職の
手続きをさせて頂きます!!
まずは本日この瞬間から、
私の権限で、ヨコタ先生には
1年3組の担任を
外れて頂きます!!!」
さっきまでギラギラとした目で、
威勢よく毒を吐いていた
ヨコタ先生は、みんなから
非難されて、みるみる勢いを失くし、
小さくなっていった…
懇談会は荒れたままお開きとなり、
スズキ先生は再びヨコタ先生を
引きずるように教室から
去って行った。
その後、スズキ先生の予告通り、
ヨコタ先生は懲戒免職が決まり、
学校からいなくなった……
これまで会社が忙しく、
なかなかクラスの保護者の方々と
交流する機会を持てずにいた
私だったが、この事件の報告会に
出席したりしているうちに
絆が深まり、その中から
気の合う友達も出来て、
家族ぐるみの親しい付き合いも
増えていった。
ユイはというと、
新しい先生との関係は良好なようで、
以前に比べてずっと楽しそうに、
イキイキとした表情で
学校へ通うようになった。
風の噂によると、ヨコタ先生は
しばらく精神科の入院施設に
入ることになったらしい。
ご実家のお父様が、世間体も考えて、
離れた地方の病院を選んだ
ということだった。
ヨコタ先生が家に押しかけて来たり、
危害を加えられたりしないかという
不安も解消され、
私は胸を撫で下ろしたのだった…
人の恨みというものは、
どこで買うのか分からない。
自分には全く身に覚えがなくても、
思わぬ所で恨まれたり憎まれたり
する事があるのだと、
私は今回の事で、
嫌というほど思い知った。
しかも、その恨みは、
自分に返ってくるとは限らない。
大切な我が子が被害に遭う
場合もあるのだ…
全てを見通すのは難しいけど、
皆さんもどうか、
充分気をつけて頂きたい。
おわり