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【第6話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後…

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本編

お父さん、焦ったのかな。

一所懸命に話しかけてくるように

なったんだっけな。

 

スカミ父「スカミ?

いつもこんなに遅いのか?」

 

たまに、本当にたまに、

お父さんは午後6時くらいに

帰ってきたりする。

だいたいは午後9時とか、

飲み会があればもっと遅い。

私は私で、大会が近くなると、

部活は学校に残れるぎりぎりの

午後7時半まで帰れない。

 

お父さん的には、中学生の娘が

午後8時すぎに帰ってくるのが

「こんなに遅い」と感じるようだ。

 

スカミ「そうだよ、

全市大会あるもん」

 

スカミ父「そうなのか。お父さん、

迎えに行ってやろうか?」

 

スカミ「いいよ、来なくても。

一人で帰ってくるわけじゃ

ないんだから」

 

スカミ父「先生が

送ってくれるのか?」

 

スカミ「んなわけないじゃん。

リコと帰るの、いつも。

何なら朝も一緒に行くし」

 

スカミ父「リコちゃんか。

でも、結局は女の子

2人なんだろう?」

 

スカミ「大丈夫だってば。

8時なら、まだ人通り多いよ」

 

仕事が忙しくて、いつも夜遅いくせ

に、迎えに行ってやろうだなんて。

 

その時の私は、ちょっと、いや

かなりカチンときたものだった。

来れもしないのに適当言うな!

そんな気分だったのだ。