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本編

私はスカミ。

来年には高校受験を控えている

15歳になりたての中学生だ。

部活は軟式テニス部で、

最後の大会も来月。

 

何か、あっというまだったなぁ。

ていうか、毎日の練習がきつくて。

さっさと寝たいのだけど。

だけども!

 

スカミ(うわぁ、

もうすぐあの人が来る……)

 

時計の午後11時をちら見して、

私は思わず大きなため息をついた。

今の私の悩みは、受験でも

部活の厳しい練習でもない。

お父さん。

 

スカミ(わぁ!来たっ!)

 

ギシギシという足音が聞こえる。

うちは築30年の一軒家。

廊下もけっこう古いせいか、

割とうるさいのだ。

特にお父さんは、癖なのかな?

 

どたどた歩くので、

廊下のきしんだ音がひどい。

私やお母さんは、よく

「もっと静かに!」と言ってるの

だけど、忘れっぽいんだよね。

 

あああ。

とか何とかいってるうちに、

足音が近づいてきた。

 

スカミ父「スカミ~。

まぁだ起きてたのかぁ」

 

ちょっとだけノックの音がしたかと

思ったら、返事をする暇もなく、

部屋のドアが開かれた。

酔っぱらったお父さんが、

へらへらしながら顔を出した。

 

あああ、もう!