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【第33話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に

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【第32話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (え…!?まだお客様が 到着されるには早いのに… だいたい、こんな所まで 車が入ってくる事なんて、 ありえないのに…?!) 番頭さんが慌てて車の方へ 行く様子を...

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【第1話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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本編

燃え盛る炎は、木造数寄屋造りの

建物に、あっと言う間に

広がっていったが、

幸運にも新しいお客様が

到着される​​前の時間帯だった為、

建物の中にいたお客様は、

連泊中の数名だけで、1人の死者も、

怪我人さえも出さずに済んだ。

 

社長を含め、スタッフも

全員無事に逃げ出す事が出来た。

道路を挟んで向かい側の駐車場に

避難して、恐ろしさと寒さに震え、

互いに身を寄せ合いながら、

燃え上がる旅館の姿を、

ただ呆然と眺めていたのだった……

 

リンは中学校のクラブ活動中に

火事の事を知り、慌てて帰って来た。

全員の無事を知ると、

「良かった…良かった…」と

言いながら、泣きじゃくっていた。

 

地元の消防団​​と消防車による

必死の消火活動のお陰で、

近隣への延焼は食い止められた

ものの、旅館は全焼。

何代にも渡って受け継がれてきた

書画や骨董などの貴重な品々も、

全て焼失してしまった。

 

オーナーご夫婦は気丈にも、

宿泊予定だったお客様の

受け入れ先の手配など、

様々な緊急の処理に奔走していたが、

火が消し止められた後、燃え残った

残骸の前で泣き崩れていた。

 

その小さな後ろ姿を、

私は忘れる事が出来ない…

 

複数の従業員の証言と、

周辺の防犯カメラの映像のお陰で、

マサキさんは間もなく逮捕された。