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【第32話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に

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【第31話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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【第1話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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本編

(え…!?まだお客様が

到着されるには早いのに…

だいたい、こんな所まで

車が入ってくる事なんて、

ありえないのに…?!)

 

番頭さんが慌てて車の方へ

行く様子を見守っていると、

車のドアが勢いよく開き、

中からマサキさんが

姿を現したのだった…

 

思わず女将さんと顔を見合わせると、

マサキさんは玄関先に立ち、

叫び声を上げ始めた。

 

マサキ「親父!!お袋!!

中にいるんだろ?!

アスカ!!リン!!

俺の声が聞こえてるよな?!

みんなで寄ってたかって、俺の

人生を滅茶苦茶にしやがって!!!

自分達だけ幸せになんて

させないからな!!!

親父もお袋も、アスカもリンも、

全員◯んでしまえ!!!」

 

物騒なセリフを叫び終えると、

マサキさんは何かの瓶を体の前に

掲げ、もう片方の手を近付けた。

 

すると瓶から炎が上がり、

マサキさんは大きく振りかぶって、

それを玄関の奥へ投げ込んできた。

次の瞬間、ガラスが割れる音と

同時に爆発音が響き、

一瞬で炎が広がった。

 

(火炎瓶だ!!!)

 

そう気付いた時には

悲鳴を上げていた。

炎の熱と、ガゾリンの匂い。

けたたましく響き渡る

火災報知器のベルの音…

 

私は女将さんを支えながら、

他の仲居さん達と一緒に、

炎を避けて廊下を奥へと進んだ。

「火事です!!みんな逃げて!!!」

と、繰り返し叫びながら、

お客様の避難誘導を行った。