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【第31話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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【第1話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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本編
(え…!?まだお客様が
到着されるには早いのに…
だいたい、こんな所まで
車が入ってくる事なんて、
ありえないのに…?!)
番頭さんが慌てて車の方へ
行く様子を見守っていると、
車のドアが勢いよく開き、
中からマサキさんが
姿を現したのだった…
思わず女将さんと顔を見合わせると、
マサキさんは玄関先に立ち、
叫び声を上げ始めた。
マサキ「親父!!お袋!!
中にいるんだろ?!
アスカ!!リン!!
俺の声が聞こえてるよな?!
みんなで寄ってたかって、俺の
人生を滅茶苦茶にしやがって!!!
自分達だけ幸せになんて
させないからな!!!
親父もお袋も、アスカもリンも、
全員◯んでしまえ!!!」
物騒なセリフを叫び終えると、
マサキさんは何かの瓶を体の前に
掲げ、もう片方の手を近付けた。
すると瓶から炎が上がり、
マサキさんは大きく振りかぶって、
それを玄関の奥へ投げ込んできた。
次の瞬間、ガラスが割れる音と
同時に爆発音が響き、
一瞬で炎が広がった。
(火炎瓶だ!!!)
そう気付いた時には
悲鳴を上げていた。
炎の熱と、ガゾリンの匂い。
けたたましく響き渡る
火災報知器のベルの音…
私は女将さんを支えながら、
他の仲居さん達と一緒に、
炎を避けて廊下を奥へと進んだ。
「火事です!!みんな逃げて!!!」
と、繰り返し叫びながら、
お客様の避難誘導を行った。