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本編

支払わなければならないお金の総額が

明らかになり、私の貯金で十分足りる

事が判明した。

電気・ガス・水道の延滞利息などは、

また後から請求するとのこと

だったが、これでお金の事は

ほぼカタがついた。

私は心の底からホッとした…。

 

ところが安心したのも束の間、

昼過ぎに突然ツバサが何度も

嘔吐し始めた。朝も昼も、

量は少ないものの、私と同じものを

食べたので、食中毒ではない

はずだった。

慌てて病院に連れて行くと、

また一通りの検査をされ、

今度は心療内科の受診を勧められた。

 

ツバサ「またお金がかかる…」

 

スカミ「必要なんだから仕方ないよ!

今はお金の事を気にしなくて

いいから!」

 

心療内科でテストや診察を受けた

結果、ツバサは『自律神経失調症』と

診断された。

これまでの体調不良の原因は、

精神的なストレスからくるもの

だったのだ…。

 

生活環境の変化や、新しい職場・

慣れない仕事からくるストレスも

もちろんあっただろうが、

就職する前から体調不良が始まった

事を考えると、借金と、

それを私に隠し続けてきたことが、

最大の原因であるに違いなかった。

お金とは、とても残酷なものだ…。

 

“貧すれば鈍する”という

言葉があるが、本当にその通りで、

お金に窮すると、人は精神を蝕まれ、

頭の働きまでも鈍くなり、

正常な判断が出来なくなる…。

そして隠し事は、一時的にはとても

簡単なように思えても、時間が経てば

経つほど重くのし掛かかり、身も心も

疲弊させていくものなのだ…。

 

病院からの帰り道、ツバサの青白い顔

と、処方されたいくつもの薬を見て、

私はどうしようもなくやるせない

気持ちになった…。

 

スカミ「最初から正直に話してくれて

たら、借金も、体調も、こんな

酷い事にはならなかったのに…」

 

ツバサ「ごめん…。本当に

そう思う…。俺がバカだったよ…」

 

スカミ「もう他に隠してる事とか、

嘘ついてる事とか無い?

有ったら言って!

じゃないと、いつまで経っても

体調良くならないよ?

お薬飲んだって無駄だよ?」