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本編

ツバサ「いや、同棲したら絶対

スカミに甘えてしまうから、結婚まで

は近くの別々の部屋に住もう。

俺はずっと実家暮らしだったから、

一度一人暮らしをして、家事も

ひと通り出来るようになりたいし、

金銭感覚もきちんと

養いたいからさ!」

 

そんなしっかりした一面を見て、私は

またツバサに惚れ直したのだった…。

自転車で10分程度の距離の所に

家賃3万円ほどの安い部屋を借り、

家具家電一式を揃えたツバサは、

フリーター時代の失業保険を

受け取りつつ、パチンコ屋で

アルバイトをしながら、

正社員の仕事を探し始めた。

ツバサはそれまで東京のオシャレ

カフェの人気店員だったのだが、

次は慣れ親しんだ飲食系ではなく、

もっとしっかりした仕事が

したいと言って、

未経験で営業の仕事を探し始めた。

 

一度採用が決まりかけた仕事が、

先方の都合で取り消しになって

しまったりと、なかなか上手くいかず

途中くじけそうになって求職活動を

休んでいた時期もあったツバサだが、

10月の中頃、ついに採用が決まり、

めでたく正社員として働き始めた。

 

スカミ「ツバサ、ついにやったね!!

就職おめでとう!!」

 

ツバサ「長かったけど、

やっと決まってホッとしたよ…。

スカミ、ずっと見放さずに

支えてくれてありがとう!」

 

スカミ「何言ってんの?

見放すわけないよ!私の方こそ…。

ツバサは東京での生活を

投げ打ってこっちに来てくれて…。

本当に嬉しかったし、

心から感謝してるんだから!

こちらこそ、どうもありがとう…♡」

 

ツバサ「スカミ……大好きだよ…♡

これからもずっと、俺の隣に居て…」

 

(や〜〜〜ん!!!(*ノωノ)

何もかも完璧〜〜〜!!!)

 

幸せすぎて、ニヤニヤが

止まらない私だった……。

 

(3年前のクリスマスは、

「僕と付き合って下さい」の

告白だったし…、

2年前のクリスマスは、サプライズで

旅行の計画を立ててくれてたし…、

去年のクリスマスは、こっちに

引っ越してくる宣言だった…。

今年のクリスマスは……)