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本編
俺がとばっちりを食ったのは、
サクラコとユタカ親子の
せいでは無く、
ましてや管理会社のせいでも無く、
ただエツコが悪辣で、非常識だった
せいに他ならないのだ!
スカオ「それで…ここからは俺には
無関係な事なのかもしれませんが、
気になるんで聞いちゃいますけど…
これから、エツコさんをどうなさる
おつもりですか?俺は、あれだけの
迷惑をかけられたんで、警察に
告訴するつもりでいるんですけど…
構いませんか?」
エツコ「えっ!!告訴!?
アンタさっき、告訴は考え直すって
言ってたじゃないの!!!」
スカオ「あんなの嘘ですよ!ww
あなただって、ここの家賃を母親に
渡してたなんて、真っ赤な嘘でしょ?
全部自分で使ってたんでしょ?」
エツコ「嘘じゃない!!
嘘じゃないのよ!!本当に、
田舎の母に仕送りしてたのよ!!!」
サクラコ「嘘です。エツコさんの
母親は、とっくに亡くなってます。
さっきも言ったように、お金は
ホストやギャンブルに消えてました。
あなたって人は本当に…
口を開けば嘘ばかりね!」
(エツコはきっともう、嘘をつく事を
何とも思ってないんだろうな……)
サクラコ「私、あなたの事を調べて
驚いたわ。そして呆れた。
あなたから聞いてた話、何もかも
嘘ばっかりだったんだもの!
出身地、学歴、離婚歴……転籍まで
して過去を消してたのよね?
まさか、前科まで
有るとは思わなかったわ!だけど、
問題は過去の事だけじゃないの。
父と結婚してからの事よ!!
父に散々嘘をついて…騙して…
まさか、ホストと浮気まで
してたなんてね!!」
エツコ「えっ…えっ…
そんな事まで……!ま、まさか……
ユタカさんには
話してないわよね…??」
サクラコ「話したに
決まってるでしょ!
そのために調べたんだから!」
エツコ「そ、そんな……」
サクラコ「これは、父からの
伝言です。君を信じていたのに、
本当に残念だ。もう終わりにしよう。
離婚の手続きは弁護士を
通してさせてもらう。
もう君の嘘を聞く気は無い。
今すぐ家から出て行ってくれ!」