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【第16話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…

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【第15話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 男性「そ、そうですけど… それとこれとは話が……」 スカコ「同じですよ!!ここで 出会ったのも何かの縁でしょ? あなたが私を助けると言うなら、 私にだって、あなたを 助けさせて下さい...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
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本編

私達は公園近くのファミレスに入り、

食事を摂りながら、

これからの事をあれこれ相談し合った。

 

私は何だか、何ヶ月も

夢を見ていたような気分になり、

体の中から新しい力が

湧いて来るのを感じていた。

 

やがて、窓の外が暗くなっているのに

気付いた私達は、連絡先を交換して解散し、

私は今後の計画の為に、

一旦家に戻ることにしたのだった…

 

家に着くと、

リョウは既に仕事から帰って来ていた。

 

リョウ「おい!!こんな時間まで、

どこほっつき歩いてたんだよ!!

家のことほったらかして…

どういうつもりだ!!」

 

私の顔を見るなり、

大声で怒鳴りつけてくるリョウ。

 

(私が遅くまで外出するなんて、

今まで一度も無かった事なのに…

何かあったのかとは思わないのかな…)

 

リョウ「晩メシも

用意してないじゃないか!!

俺は仕事で疲れて帰ってきたのに…

専業主婦のクセに、無責任だぞ!!」

 

(私の心配は全くせず、自分の晩ご飯の心配か…)

 

私はリョウの言葉に溜息で応え、

黙ってリビングに入ると、

引き出しの奥にしまってあった

離婚届を取り出した…

 

じつは、お腹の子を堕ろしたあの日の夜、

リョウの態度に打ちのめされた私は、

離婚の事を想像し、怖くても

覚悟を持っておかなければと、

弱い自分への戒めの為に、

離婚届を用意しておいたのだ。

 

もちろん、その時は私の方から

出すつもりなど全く無かったのだが…

こうなってみると、あの時にはもう、

私達の夫婦関係はとっくに

終わっていたのだと感じられるのだった…

 

黙ったまま、私が離婚届を

テーブルに広げると、

リョウは呆れたように鼻で笑った。

 

リョウ「お前…何考えてんの?

頼れる親も親戚も居ない、

仕事も無い、お前みたいな

無能な女が、離婚なんかして、

生きていけると思ってんのか?」

 

スカコ「こんな結婚生活を

続けるくらいなら、

●んだ方がマシです」

 

私は震える声で、結婚以来初めて

リョウにハッキリと言い返した。

 

リョウ「おいおい〜、

強がるのはよせよ〜!

お前なんて、俺がいなきゃ、

本当に独りぼっちで

野垂れ死ぬことになるんだぞ?」

 

スカコ「私は本気です。

離婚して下さい」

 

リョウ「馬鹿じゃないの!?

1回頭を冷やして考えてみろよ!!

今のお前の生活は、

全部俺のおかげで

成り立ってるんだぞ?!」

 

スカコ「何を言われても、

もう私の気持ちは変わりません」

 

リョウ「…………分かった!

お前に考える時間をやるよ。

次の日曜、両親も交えて

じっくり話し合おう。

それまでに冷静になって、

よ〜く考えておくんだな!」

 

スカコ「分かりました。

私も、一度全員で話し合いたいとは

思ってましたから」

 

リョウは義両親という味方を呼んで、

これまで通り、私を言いくるめる

つもりでいたのだろう。

一方私は、話し合いの日までに、

準備を整えておこうと考えていた。

 

 

そして日曜日がやってきた……

義両親は部屋に入ってくるなり、

一方的にワーワーと話し始めた。

 

義母「スカコさん!!

離婚だなんてどういうこと!?

いったい何が不満で

そんな事を言い出したの!?」

 

義父「さぁ、スカコさんの言い分、

聞かせてもらおうじゃないか!」

 

私は黙ってお茶を出し、

全員が席についたところで話し始めた。

 

スカコ「離婚を決めた理由は……」

 

私が妊娠の体調不良で

苦しんでいる時に、

『家事をサボるな!』と怒鳴られた事、

 

つわりのせいで

お弁当を作れなかった時に、

『子供を●ろせ』と命令され、

子供を堕ろした事、

それなのに、当日は手術にも

付き添ってもらえず、何の連絡も無しに

深夜に酔っ払って帰って来て、

いたわりの言葉の1つも

掛けてもらえなかった事などを

話して聞かせると、

 

義両親は、リョウから妊娠について

何も聞かされていなかったらしく、

驚きの声を上げたのだった。

 

義母「ちょっとリョウくん!!

スカコさんが妊娠したこと、

どうして報告してくれなかったの!?

スカコさんも…どうして

私達に相談してくれなかったのよ!?」

 

私は、リョウに言われるがまま

子供を堕ろしてしまった後悔に

改めて胸を焼かれながら、

義両親に相談出来なかった理由を

話して聞かせた。

 

スカコ「妊娠を報告した時、

リョウさんは喜ぶどころか、

『勝手に妊娠なんかして!』

って怒鳴ったんです…

その後も、『子供なんて迷惑なだけ』

だと言われました…

 

お義父さんと、お義母さんは、

これまでいつもリョウと

同意見だったから、

きっと子供の事も同じように

言われてしまうんだって思って…

とても相談出来ませんでした…」

 

義母は大きく頭を振って否定した。

 

義母「とんでもないわ!!

私もお父さんも、孫を抱ける日を

心待ちにしていたのよ!!」

 

義父も隣で大きく頷いており、

義母は急に、今まで見たことが

無いような剣幕でリョウに詰め寄った。

 

義母「リョウくん!!!

あなた本当に、スカコさんに

『子供を堕ろせ』だなんて言ったの!?

私達が早く孫を欲しがってたのを

知ってたクセに、

どういうつもりなの!!!」

 

リョウ「いや…あの…その…」

 

義母「せっかくの初孫だったのよ!!

それなのに…どうして…」

 

義母は両手で顔を覆って

わんわんと泣き始めた。