【第２３話】娘の初めての生理で嫁が作った赤飯が何かおかしい→こっそりと入れ替えた結果…

間もなく警察が介入してきて、

家の中を捜査される事となり、

鑑識の人たちが家にやって来た。

やがてキッチンの

生ゴミ入れの中から、

調理に使った残りらしき物体が、

何重にもビニール袋に

包まれた状態で発見された。

物体の正体は、カエンタケ……

最近、日本各地で発生が

増加​​している、“最強”とも

称される猛毒のキノコだった……

俺はようやく、これは疑いようの

ない現実なのだと思い知らされた。

（最近テレビのニュースで

注意喚起してたっけ……

確か、東京都内の公園でも

発見されたとか……）

カエンタケは、炎が燃え上がるような

形をしている事が名前の由来で​​、

色もオレンジや赤い色​​をしている。

毒性は極めて強く、過去には

日本国内でも、誤って口にして

●亡した例も有るらしいし、

触るだけでも皮膚に炎症を起こす

恐れが有るらしい…

そんな恐ろしいキノコが、

家のキッチンから

見つかってしまった……

アユミは猛毒のキノコを赤飯に入れ、

リコに食べさせようと

していたのだ……

俺は頭を殴られたような衝撃を覚え、

同時に背筋が冷たくなった。

愛し合って結婚し、生活を

共にしてきたアユミという人物が、

急に分からなくなってしまった。

俺は事情聴取を受ける事となり、

数日の間、会社を休む事となった。

アユミは血液透析などの治療を受け、

​​体調を回復したあと、病室で事情聴取

を受ける事になったようだった。