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本編
どうして、私は父が嫌いで、
憎しみに近い感情を
抱いているのだろう。
始まりになった叔母は、
何を思って私にあんな事を
言ったのだろう。
気になり始めると、居ても
たってもいられなかった。
スカ美「ただいま!お父さん」
家に入って、父を呼びながら、
いつもと違う雰囲気を
感じ取った。父以外の、
人の気配がするというか。
ついさっきまで、
父の他に誰かいたような。
そして今は、誰も居ない。
スカ美「え?どういうこと?」
思わずうろたえて、
周囲を見回した。
そこで、はっと気づいた。
スマホ!
仕事中は電源を落としている。
いま電源をオンにしたら?
急いで鞄からスマホを出して、
電源を入れてみた。
着信がたくさん入っていた。
それも、知らない番号が
ずらっと。一件だけ、
父からの不在着信があった。
誰?何があったの?
どきどきと心臓が高鳴る。
嫌な予感がしながら、
父へ電話をかけなおした。
朝、かっとなった勢いで
「消えろ!」と叫んだ事が
思い出される。
まさかあの言葉を本気にして、
父は本当に私の前から
消えたのでは?そんな思いが
頭の中でぐるぐるする。