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【スカッとする話】反抗期の娘「お前なんていらない!消えろ!」→翌日、父は帰って来なかった… 【第10話】

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本編

カナコ「単純な反抗期じゃ

ないんだねえ」

 

話を聞き終えて、

カナコ先輩は静かに言った。

 

カナコ「小学生の頃から

なんだね。そかそか。

ご家庭の事に、他人が口を出す

のは良くないと思うんだけど。

あえて言うなら、スカ美ちゃんの

悩みって、その叔母さん?

お母さんの妹さんだよね?

その人の言葉から

始まってる気がするなぁ」

 

スカ美「やっぱり、

そうですよね」

 

カナコ「一度、がんばって

お父さんとお話してみたら?

叔母さんのお話しか知らない

わけでしょ、スカ美ちゃん。

お父さん側の話を聞いてみたら、

全然印象が変わるって事も

あるかもね」

 

カナコ先輩の穏やかな意見が

耳に入り、ふと、突っ張っていた

気分がほぐれた。

今更という気恥ずかしさもある、

しかし、母が泣きながら家を出て

行ったあの日に何があったのか。

叔母が言っていた

 

叔母「ママは謝ったのに、

パパは許してくれなかったの。

ひどいでしょ?」

 

についても、改めて考えると、

内容が気になる。

当時は年齢的に、

聞いても教えてもらえなかった。

当然だと思う。でも今なら、

話が出来るかもしれない。

 

スカ美「そうですね。

一回、父にも話を聞いてみます」

 

カナコ「その素直さ、

スカ美ちゃんのいいところだよ。

ちょっとだけ頑張ってみて」

 

カナコ先輩は、優しく笑った。

食後、先輩と別れて

家路についた。

長年のわだかまりがある。

父に合わせる顔がない

という気持ちもある。

しかし、話さないと

始まらない気もする。