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本編

私の事情を話すと、

リョウコは同情してくれた。

幸い、学校のシステムは入学前に

説明があった、水泳か違う競技

かを選べるようになっている。

中等部時代は、ずっと

体育館競技を選択した。

バレーや室内テニス、

フットサルなど、

楽しい授業だった。

高等部に内部進学して、

先生方も顔触れが変わった。

中等部と高等部は、校舎が違う。

連絡通路でつながっている

ものの、ほとんど行き来は無い。

高等部の先生を見かける事は

あっても、話せる機会には

恵まれなかった。

中等部よりも、ちょっと

厳しめな先生方だとは

うわさに聞いている。

 

スカ美「担任は優しい

先生だといいなぁ」

 

リョウコ「そうだねー。

ていうか、スカ美と同じクラス

だといいんだけど」

 

スカ美「先にそっちだね」

 

私たちは笑いあった。

でも、残念ながらクラスは

同じにならなかった。

リョウコはやっぱり

頭がよくて、進学特別クラスへ

行ってしまった。

私は普通クラス。

もっとも、アルファベット順で

AとBに分かれただけなので、

全然顔を見ないという事はない。

体育の授業も、二クラス合同だ。

授業内容によってはリョウコと

コンビを組む事もあるだろう。