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本編

妙に感心しっつ、その奥さんが

俺に何の用だろうという興味が

強くなって、退社後に

ラインを送ってみた。

すぐ反応があった。

できれば会って話したいという。

課長は今夜遅いともいうので、

まぁ話とやらを聞いてみようか

という気になった。

 

待ち合わせた喫茶店でアヤカさん

と会い、改めて挨拶した。

彼女は、世間話や

前置きを全部省略して

 

アヤカ「突然で

申し訳ありません。こちらの

女性にお心当たりは?」

 

写真を見せてきた。

それは、歓楽街。いやはっきり

言えばホテル街で腕を組む

一組の男女の写真だった。

俺は息をのんだ。

男性の方はコバ課長、女性は

見間違うわけがない、メグミだ。

 

スカ太郎「こ、これは!?」

 

アヤカ「ご存じではなかった

ご様子ですね。

こちらで調べた物です。

主人の不倫の証拠で、

お相手も分かっています」

 

スカ太郎「メグミ。

そうか、だから昨日」

 

やっと腑に落ちた。

嫌な予感が当たっていたようだ。

メグミは、コバ課長と関係を

持っていたから、昨夜は

あんな態度だったんだ。

しかも写真には日付が

入っている。しっかり昨日の夜

22時20分、と。

 

アヤカ「余計なお世話だとは

重々承知ですが、こちらも

主人に対して妻の権利を

行使する予定です。

お話を通しておかなくては

と思いまして」