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本編

メグミ「また休日出勤

なんだよね」

 

の一言で済まされるのが続き、

しまいには

 

メグミ「誰のせいで忙しいと

思ってるのよ!?」

 

まさかの逆ギレまでやられた。

今思えば、とんだお人よし

だけど、その時は

つい納得してしまって

 

スカ太郎「ごめん」

 

反射的に謝ったものだ。

いやいや、仕事が多忙なのは

歓迎すべき事だし、メグミ本人

だってそう言っていたのに。

逆ギレはおかしいだろう。

冷静に考えれば、

すぐ思い当たる事に、残念ながら

俺は気が付かなかった。

 

スカ太郎「だったら、

来月の記念日は?

さすがに少し落ち着いて

きているから、来月なら」

 

メグミ「うーん。まぁ、そうね」

 

スカ太郎「メグミが

行きたいって言っていた、

イタリアンでも行こう」

 

メグミ「……いいよ」

 

返事のテンションが、

どうにも低かった。

そこに何となく

ひっかかったけれど。

疲れているんだろうと、

自分を納得させた。

 

そして臨んだ今日。

てっきり忙しく、

気が立っているから

とばかり思っていた。

俺より何倍もパソコンを使う

業務だし、契約書などの重要文書

はチェックが厳しいから、

疲れているに違いないと

信じていた。

俺を意図的に避けているなんて、

全く考えもつかなかった。