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【第12】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…

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【第11】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 コウジ「灯油はストックが あるんだから、光熱費節約 チャレンジとやらの対象外だろ?! ストーブだけでもつけないと、 寒くて耐えられないじゃないか!!」 スカコ「...

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【第1話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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本編

この10年以上、ただの一度も

やった事が無いし、恐らく義実家でも

専業主婦の義母に任せっきりで、

子供の頃から全くやった事が

無いのでは?と、

前々から疑っていたのだ。

 

案の定、コウジは灯油のストックの

所で悪戦苦闘しているようだったが、

私もリコも知らんぷりして、

先に寝ることにした。

しばらくすると諦めたのか、

コウジも寝室に入ってきて

布団にくるまり、そのまま寒さに

震えているようだった。

 

古民家と言ってもいいような

古い我が家の、真冬の夜の寒さは

本当に半端ない。

 

(今日はまだ大丈夫だろうけど…

もっと本格的に冷え込んだら、

水道管だって心配…こんな生活、

長く続けるわけにはいかないな…)

 

そんな事を考えながら、

私は布団の中の寝袋のお陰で、

快適な眠りにつくことが

出来たのだった。

翌朝、コウジは寒さでろくに

眠れなかったらしく、ブツブツと

文句を言いながら起きてきた。

 

私は(自業自得だよ!)と心の中で

笑いながら、当然のように冷たい

ミルクとシリアルを出してやった。

 

そしてそれから数日の間、

私とリコは『光熱費節約チャレンジ』

の名の元に、『徹底的節約作戦』を

続けた。

けれど、事前に防寒対策を取っている

とは言え、寒いものは寒い。

 

コウジを懲らしめられる事は

愉快だったし、少しはスッキリ

できたものの、私もリコも、

暖房を使えるの快適な生活が

恋しくなってしまい、

早々に『徹底的節約作戦』を

切り上げて、しばらく私の実家に

身を寄せる事を決めた。