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【スカッとする話】貧乏人と見下し俺を振った元カノ→十年後に再会すると…【第8話】

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本編

家族を見放せない俺と、

自分にとっての当たり前な

環境を求めるルリとは、

距離ができ始めていた。

 

そして、卒業を間近に

控えたある日。

デートの打ち合わせ中に、

ルリが不満を

爆発させてしまった。

当時、体が弱い父が持病の

発作に苦しんで、何度も

入退院を繰り返していた。

残った家族は、それこそ財布を

逆さにして振っても出てこない

ほど、きつい生活状況の中で、

必死に入院費を

用意しようとしていた。

俺の懐事情は、自分一人でさえ

満足に生活用品を

手に入れられない状態だった。

 

ルリ「また公園デート?」

 

スカ太郎「ごめん、ちょっと

泊りがけの小旅行はきつい」

 

ルリ「じゃあ、せめて

遊園地にしてよ」

 

スカ太郎「遊園地って、

あそこか?うーん」

 

ルリの行きたい場所は

分かっている。日本でも有数の

アミューズメントパークだ。

ルリはグッズも大好きで、

行けば必ず何かを買う。

 

スカ太郎「あの、えーと。

そうだなぁ、月末まで

待ってくれるか?

割り勘なら何とか」

 

恐る恐る、ダメもとで

提案してみた。するとルリは、

物凄ーく冷たい顔になった。