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【スカッとする話】貧乏人と見下し俺を振った元カノ→十年後に再会すると…【第7話】

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本編

この件がきっかけになり、俺は

ルリと付き合うようになった。

彼女は明るくていい子だった。

一つだけ、悪い癖を除いて。

 

ルリ「ネックレス欲しい!」

「指輪が欲しい!」

「新しいバッグが欲しい!」

 

一緒にいると楽しいんだが、

街でちょっと気に入った物を

見つけると、

おねだり攻撃を始める。

家庭教師のバイトは割が

良かったし、他にもコンビニの

夜勤とか、単発の時給が高い

肉体労働なんかもやってたので、

子供のころよりは、

多少は持ち合わせがあった。

しかし、実家を支えなければ

ならない俺は、際限なくルリの

おねだりに応じるわけには

いかなかった。

 

最初こそ、無理をして

アクセサリーをプレゼント

したり、高めの店で食事したり、

ルリが望む水準ぎりぎりの

デートをしていた。

俺は、徐々に普通の大学生らしい

デートへ切り替えようと

図ったが、失敗した。

ルリには、贅沢が当たり前

という意識があったようだ。

 

育った環境が違いすぎる

というのは、いろいろと

問題になるらしい。

やむなく、俺はルリの要求に

応じなくなった。俺の実家は、

ルリのところとは違う。

父親は生まれつき体が弱くて、

長い時間の労働に耐えられない。

母親も、パート以上には

働けない。というのも、父方と

母方、両方の祖父母にそれぞれ、

要介護の病人がいるからだ。